谷口物産では

谷口物産の本社工場は、HACCPに基づくクリーンで安全な衛生管理システムを整備し、全国菓子工業組合連合会による「HACCP 対応菓子製品高度化基準」(認定番号:07-01)を受けています。 他業種大手メーカーの方が視察に訪れることもあります。

HACCPに基づく取組み

谷口物産の製菓工場では製造工程管理にHACCPシステムを取り入れています。
各工程のCCPを担当者やFAによって連続的にチェックします。
時間・温度・状態など項目ごとに細かく記録しながら安全性を確認し、
問題が生じた場合には速やかな対応を行い、その原因究明と改善を迅速に行います。

ゾーニングで人も空気も管理する

HACCPに基づき、工場内各室を床が黄色の「清潔区域」、緑の「準清潔区域」、赤の「汚染区域」の3つにゾーニング。外部からの異物の混入を徹底して排除するために人と商品の流れを厳重に管理し衛生的な環境を整えています。
さらに、工場全体の空気の流れも、各区域の気圧の調整によってコントロールしています。
清潔で清浄な環境づくりと室内の温度管理につとめ、信頼性の高い安全な商品を生み出しています。

谷口物産工場ゾーニング図
清潔区域、準清潔区域、汚染区域のゾーニング間で床の色が違います。
交差汚染を防ぐ工夫(1)
扉の取手に直接触れません。
また空気・人・製品の動線は基本的に清潔区域から汚染区域への一方通行です。
交差汚染を防ぐ工夫(2)
床面粘着エープによる異物やほこりの除去をしています。

朝礼・ミーティング

毎朝業務開始前にはラインごとのミーティングを行い、スタッフ同士の緊密なコミュニケーションを図っています。
また毎週行われる「5S朝礼」や月に一度の「月初朝礼」では全社員・スタッフが一同に集まり、各種報告や注意点の共有、一斉清掃などを行うことで互いのモチベーションを高めます。

毎朝のミーティングの様子

金属探知機・X線異物検査機

ほとんどの製造ラインにおいて金属探知機を設置。
重大な事故を防ぐために製品を厳しくチェックし、直径1mm前後の小さな金属でも見逃しません。
またラインによってはX線異物検査機も併用しています。

金属探知器
X線異物検査機

清潔な服装の徹底

製品の安全性を守るための基本は、やはり清潔な服装です。
工場内では全従業員が指定の作業着・帽子・マスク・靴の着用を徹底しています。
また製品に直接手をふれるスタッフは、使い捨て式手袋の着用が義務づけられています。

全身のローラーがけ
エアーシャワー
自動手洗装置
入場扉連動手指消毒器
手洗い手順等はマニュアルの整備や衛生管理者からの指導はもちろんオリジナルビデオで説明したりと工夫しています。

殺菌灯・殺虫器

工場内各室の天井には吊下げ型の殺菌灯を設置。
一定時間光を照射することで空気中の菌の繁殖を防いでいます。
また、原材料納入室や製品出荷室等の外気と交わる箇所では捕虫器を設置しています。

殺菌灯
捕虫器

原材料・資材の入荷・検収

原材料資材の入荷・検収はHACCPにおいての一番初めの管理工程です。
あらゆる角度からの危害分析を行い、その要因を管理・記録します。
納入業者様が工場に入場する際にも、衛生面や交差汚染の防止にご協力をお願いしています。
工場内に入る前の帽子の着用や粘着ローラーがけ、荷物の高圧エアー除塵をビデオで説明したり、
外気が直接入り込まないために外側・中側のシャッターを片方ずつ開ける工夫を行っています。

エアガンで除塵しています。
入荷検収室では粘着ローラーがけやエアー除塵のビデオ説明などを行っています。